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お金が貯まる習慣9選|家計・貯金・投資を無理なく続ける考え方

手取り額と仕事に使った総時間から本当の時給を計算する様子

毎月きちんと働いているのに、なぜかお金が残らない。年収が上がれば安心できると思っていたのに、家計への不安がなくならない——。こうした悩みは、収入の多さだけでは解決できないことがあります。

大切なのは、入ってきたお金をどのように管理し、何に使い、未来へどれだけ残すかです。

この記事では、「ファイナンスおばさん・ななみ」で紹介した、家計管理・貯金・節約・投資に関する9つの習慣を整理します。すべてを一度に実践する必要はありません。自分の家計に取り入れやすいものを一つ選ぶことから始めてみましょう。

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1.手取りと仕事時間から「本当の時給」を計算する

買い物の判断基準として、年収や勤務時間だけから計算した時給を使っていないでしょうか。

番組で紹介した例では、年収900万円で、勤務時間だけなら時給は約4,500円でした。しかし、仕事にはオフィスにいる時間以外も使っています。

  • 通勤
  • 残業
  • 身支度
  • 朝食や弁当の準備
  • 仕事に必要な服の手入れ

さらに、契約上の給与がそのまま手取りになるわけではありません。そこで、実際の手取り額を仕事に使った総時間で割ると、この例の「本当の時給」は約3,150円になりました。

本当の時給の考え方

計算方法は次のとおりです。

毎月の手取り額 ÷ 仕事のために使った総時間

仮に本当の時給が約3,150円なら、3万円の食事には約10時間分の労働が必要です。

ここで重要なのは、高い食事を否定することではありません。「自分の人生の約10時間と交換しても満足できるか」と考え、納得して使うことです。

買い物の前に、次のように問いかけてみてください。

この商品を手に入れるために、自分の人生を何時間使ってもよいだろうか。

それでも欲しいなら、自分にとって価値のある支出かもしれません。迷うなら、一度立ち止まるきっかけになります。

2.使う前に貯める「先取り貯蓄」を自動化する

月末に余ったお金を貯めようとしても、途中で使ってしまうことがあります。そこで検討したいのが、給与が入った直後に貯蓄用口座などへ自動で移す仕組みです。

給与が毎月21日に入るなら、その直後に自動振替を設定します。生活口座からお金が先に移れば、服や外食に使う前に、将来のためのお金を分けられます。

番組では、まず手取り収入の10%を一つの目安として紹介しました。余裕があれば15%、さらに可能なら20%へ増やす考え方です。

ただし、割合は家賃、家族構成、収入の安定性などによって調整が必要です。生活費が足りなくなる金額を無理に設定するのではなく、続けられる範囲から始めましょう。

銀行アプリなどで一度設定すれば、その後は毎月判断する手間を減らせます。「意思の強さ」だけに頼らず、仕組みに任せるのが先取り貯蓄のポイントです。

3.毎月一度、家計の「お金の健康診断」をする

家計は、記録するだけでなく定期的に振り返ることが大切です。月末や給与日の後など、毎月同じ日に家計を確認する予定を入れましょう。

番組では、支出を次の3つに分ける「50・30・20」の考え方を紹介しました。

  • 50%:生活に欠かせない支出 家賃、電気代、水道代、食費、交通費、車の支払いなど
  • 30%:希望を満たす支出 カフェ、映画、外食、ネットショッピングなど
  • 20%:貯蓄と投資 将来のために残すお金

これは、すべての家庭にそのまま当てはまる絶対的なルールではありません。生活費の高い地域では、必要な支出が55%や60%になることもあります。

必要な支出が増えた場合、すぐには変えにくい家賃やローンだけを見るのではなく、小さな項目も確認します。

  • スマートフォンやインターネットのプランは使い方に合っているか
  • 電気代が増えた原因は何か
  • 食材を買う店舗やタイミングを変えられないか
  • 利用頻度の低いサービスを契約したままにしていないか

番組の例では、月1,800円の通信プランが本当に必要か、使い方によっては月500円ほどのプランで足りないかを考えています。一つの項目で300円、別の項目で600円でも、長く続けば家計への影響は無視できません。

必要な支出が多い月は、可能であれば貯蓄をすぐに削る前に、楽しみのための支出から調整できないか検討してみましょう。

4.資産と、家計からお金を出していくものを区別する

ここでいう「資産」と「負債」は、厳密な会計上の分類というより、家計のお金の流れを見るための考え方です。

判断の軸はシンプルです。

  • 将来、自分のもとへお金を運んでくれるか
  • 所有し続けるために、自分がお金を払い続けるか

たとえば車には、ガソリン代、保険料、自動車税、駐車場代、高速料金、点検・修理費などがかかります。生活に必要な場合もありますが、お金の流れだけを見ると、継続的に家計から支出を生むものです。

一方、貸し出して家賃収入を得る部屋や、配当を出す企業の株式は、お金を生む可能性のあるものとして挙げられます。ただし、空室、価格変動、減配などの可能性もあり、収入が保証されるわけではありません。

大きな買い物をする前には、次の2点を確認してみましょう。

  1. これは将来の自分を支えるものか
  2. これから自分が働いて支え続けるものか

高級な車や服、最新のスマートフォンを買ってはいけないという意味ではありません。維持費も含めて、楽しみのための予算で負担できるかを考えることが重要です。

5.純資産を3か月に一度確認する

預金残高だけでは、家計全体の状態は把握できません。持っているものと借りているお金の両方を見るために、純資産を確認します。

計算方法は次のとおりです。

純資産=持っている資産の合計-借りているお金の合計

番組では、次の例を紹介しました。

  • マンション:1,800万円
  • 預金と株式:合計300万円
  • 車の購入代金として残っている借入:420万円

この場合の純資産は、次のように計算します。

1,800万円+300万円-420万円=1,680万円

確認頻度は、毎月ではなく四半期ごと、つまり3か月に一度でもよいでしょう。株式や暗号資産など価格が変動するものを持っていると、毎月の上下に気持ちが振り回されることがあります。

番組では、評価額が10%から15%下がる場面もあるとして、短期的な変動だけに反応しないために3か月ごとの確認を提案しています。頻度を下げることで、少し長い流れを見やすくなる場合があります。

6.3か月に一度、サービス料金を見直す

固定費は、一度契約するとそのまま支払い続けやすい項目です。3か月に一度、60分ほど時間を取り、一つのサービスだけでも見直してみましょう。週平均にすれば、5分もかかりません。

見直しの対象として考えられるのは、次のようなサービスです。

  • クレジットカードの年会費
  • スマートフォンやインターネットの料金プラン
  • 更新時期が近いジムやヨガ教室の会費

値下げ交渉が難しい料金もあるため、何でも交渉すればよいわけではありません。また、割引や特典を受けられるとは限りません。

問い合わせる場合は、強い言葉や解約の脅しではなく、長く利用していることと希望を丁寧に伝えます。

サービスを長く利用しており、できれば今後も続けたいと思っています。長期利用者向けの割引や、現在の使い方に合った別のプランはありますか。

年会費、料金プラン、特典などについて、尋ねたことで選択肢が見つかる場合があります。何も変わらなくても、現在の契約内容を把握する機会にはなるでしょう。

7.知識や技能への「自己投資」を考える

株式や不動産だけが投資ではありません。仕事に役立つ知識や技能を身につけ、自分の働く力を高めることも自己投資の一つです。

番組では、30年から40年働いて得る給与の合計を3,000万円から6,000万円と仮定し、学びによって収入が10%増えれば、長期では300万円から600万円の差になるという例を紹介しました。

これは一定の仮定に基づく計算例であり、資格や講座を受ければ収入が上がると保証するものではありません。学ぶ内容が仕事に生かせるか、費用や時間に見合うかを確認する必要があります。

無料で学ぶ方法にも大きな価値があります。ただし、情報を探し、選び、順序立てて整理するためには時間が必要です。有料講座は、その時間を短縮する選択肢になる場合があります。

受講料だけで判断せず、次の点を確認しましょう。

  • 自分の目的に合っているか
  • 学んだ内容を実際に使えるか
  • 講師や教材の質を確認できるか
  • 無理なく支払える金額か
  • 無料の学習方法と比べて時間を短縮できるか

8.投資は金額だけでなく「時間」を意識する

番組では、22歳から10年間だけ投資し、元本合計1,500万円で追加投資を止める人と、32歳から30年間投資し、元本合計4,500万円を入れる人の例を紹介しました。

一定の運用条件を置いたこの例では、早く始めた人のほうが最終的な資産額で上回ります。理由として挙げられるのが、利益が次の利益を生む「複利」と、運用できる時間の長さです。

ただし、実際の結果は投資対象、運用期間、価格変動、手数料などによって異なります。早く始めれば必ず多くの資産を持てる、という意味ではありません。

開始時に大きな資金がなくても、番組では毎月6,000円や1万2,000円から積み立てる例を挙げています。大切なのは、生活に必要なお金まで投資せず、自分が続けられる金額を考えることです。

投資先の例としては、日経平均株価やTOPIX、全世界株式など幅広い市場に連動するインデックスファンドやETFが挙げられます。NISA口座を利用して積み立てる方法もありますが、制度や商品の内容を確認したうえで判断しましょう。

長期の株式インデックス投資では、名目で年平均5%から7%程度が目安として語られることがあります。しかし、これは将来の収益を保証する数字ではなく、元本割れの可能性もあります。

9.貯金や節約の小さな成果を祝う

節約が我慢だけになれば、長く続けるのは難しくなります。そこで、目標と小さなご褒美をあらかじめ決めておく方法があります。

番組で紹介した例は次のとおりです。

  • 初めて12万円を貯めたら、少し質のよいランニングシューズを買う
  • 口座残高が60万円になったら、短い旅行へ行く
  • 手取りの20%を予定どおり貯められたら、焼き肉を食べに行く

ご褒美で家計が大きく崩れては本末転倒です。達成した金額や自分の予算に合う範囲で設定しましょう。

お金の管理は、短距離走ではなく長いマラソンです。将来のために今の生活をすべて我慢するのではなく、途中の小さな成果を楽しむことも、習慣を続けるための工夫になります。

お金が貯まる習慣についてのFAQ

9つの習慣をすべて始める必要がありますか?

一度にすべて始める必要はありません。本当の時給を計算する、自動振替を設定する、毎月の家計確認日を決めるなど、取り組みやすいものを一つ選びましょう。

先取り貯蓄は手取りの20%にするべきですか?

20%は一つの考え方であり、すべての家庭に適した割合ではありません。番組では10%から始め、余裕に応じて15%、20%へ増やす方法を紹介しています。生活費や収入の状況に合わせて調整してください。

50・30・20の割合を守れない場合はどうすればよいですか?

割合は家計を確認する目安です。生活費が高い地域などでは、必要な支出が50%を超える場合もあります。まず現状を把握し、通信費や利用頻度の低いサービス、楽しみのための支出に調整できる部分がないか確認しましょう。

貯金と投資はどちらを優先すればよいですか?

生活状況や近い将来に必要な資金、価格変動への向き合い方によって判断は変わります。投資には元本割れの可能性があるため、日常生活に必要なお金まで投じないことが重要です。

純資産はどのくらいの頻度で確認すればよいですか?

番組では3か月に一度を提案しています。毎月の変動が気になりすぎる人でも、四半期ごとなら短期的な上下だけに振り回されにくく、少し長い流れを確認できます。

まとめ|収入を豊かさへ変えるのは小さな習慣

年収が高くても、お金の不安が自動的になくなるとは限りません。大切なのは、収入を受け取った後の仕組みと判断です。

  • 手取りと総時間から本当の時給を知る
  • 貯蓄を自動化して先に取り分ける
  • 毎月一度、家計を振り返る
  • お金を生むものと支出を生むものを見分ける
  • 純資産を3か月ごとに確認する
  • 定期的にサービス料金や契約を見直す
  • 知識や技能への自己投資を検討する
  • 投資では金額だけでなく時間も意識する
  • 小さな成果を祝い、無理なく続ける

節約とは、何もかも我慢することではありません。自分が大切にしたいものへ納得してお金を使い、それ以外の支出を整えることです。

まずは一つだけ選び、実際に行動してみてください。今回の内容を音声で振り返りたい方は、「ファイナンスおばさん・ななみ」 のポッドキャストもぜひお聴きください。

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ご注意

本記事は情報提供・エンターテインメントを目的としたものであり、投資・金融 アドバイスを行うものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任 において行ってください。