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不労所得で月15万円を目指す意味とは?3つの節目と資産形成の考え方

給与以外の収入が銀行口座へ入る様子を確認する人

はじめに

毎月きちんと働いていても、自分が仕事を休めば収入まで止まってしまう。この状態に不安を感じている人は少なくないでしょう。

一方で、資産形成を始めると、証券口座の評価額や預貯金の残高ばかりが気になることがあります。しかし、資産額が大きいことと、毎月の生活に使えるお金が入ってくることは同じではありません。

今回取り上げるのは、不労所得の3つの節目です。

  • 月15万円:仕組みを検証する段階
  • 月51万円:生活の安全性を高める段階
  • 月120万円:豊かさや快適さを広げる段階

これらは誰にでも当てはまる絶対的な基準ではありません。必要な生活費は、住む地域や家族構成、住居費などによって異なるからです。

それでも、資産形成の進み方を考える一つの目安として、各段階が持つ意味を整理してみましょう。

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資産額と毎月のキャッシュフローは別のもの

総資産や株式の評価額、不動産の価値は、資産形成を考えるうえで大切な情報です。ただし、評価額をそのまま日々の支払いに使うことはできません。

株式などの含み益は、原則として売却しなければ生活費になりません。不動産も、売却するか賃料を得ることで初めて現金として利用できます。

実際の生活を直接支えるのは、毎月口座に入ってくるキャッシュフローです。給与、事業収入、コンテンツ収入、賃料収入、資産の取り崩しなど、支払いに使える現金の流れを指します。

資産とキャッシュフローは、どちらか一方だけを重視すればよいものではありません。

  • 資産は、将来の収入や支出に備える土台
  • キャッシュフローは、現在の生活を支えるお金の流れ

この違いを理解すると、証券口座の評価額だけに気持ちを振り回されず、「自分の資産が生活にどのように役立つのか」を考えやすくなります。

不労所得は「何もしない収入」とは限らない

不労所得という言葉から、何もせずに自動的に入ってくるお金を想像する人もいるでしょう。しかし、実際には最初の準備や継続的な管理が必要な方法もあります。

例えば、次のような選択肢です。

  • YouTubeやTikTokなどのチャンネルを育てる
  • アフィリエイトに取り組む
  • 電子書籍やデジタル教材、テンプレートを作る
  • 専門知識をオンライン講座などにまとめる
  • 契約上認められた範囲で、借りた物件を運営する
  • 賃貸物件を所有し、入居者対応や設備管理を行う

こうした方法は、完全な放置で収入を生むものではありません。動画の撮影や編集、商品の改善、購入までの導線づくり、設備の修理、入居者への対応などが必要です。

番組では、このように「最初に時間・知識・技術を投入し、後から繰り返し収入を生む仕組み」を「能動的な不労所得」と表現しています。一般的に定義された金融用語というより、働いた時間と収入が一対一で結びつかない仕組みを説明するための考え方です。

なお、コンテンツや商品を作っても、収入が得られるとは限りません。不動産運営にも空室、修繕、契約などのリスクがあります。それぞれの手間や費用を確認し、必要に応じて専門家へ相談することが大切です。

第1の節目|不労所得で月15万円は「仕組みの検証」

月15万円は、年間にすると180万円です。番組では、この金額を「検証の段階」と位置づけています。

給与以外の収入が実際に口座へ入り、自分が働いた時間と直接交換しなくても収入を生み出せると確認する段階です。将来の資産額を計算するだけだった状態から、実際に動く仕組みを持つ状態へ変わります。

投資だけで月15万円を作る場合

番組内の想定では、普通預金や定期預金の金利を年0.1%から0.3%程度とした場合、預金だけで年間180万円を得るには数億円規模の元本が必要になります。

世界中の株式などへ分散するインデックスファンドで、長期的に年5%前後の運用を想定した単純計算では、約3,600万円です。

ただし、投資の利益は毎年一定ではありません。値下がりする年もあり、税金や手数料も考慮する必要があります。年5%という数字も将来の運用成果を保証するものではなく、月15万円を安定して使えるとは限りません。

月15万円が安全弁になる理由

月15万円だけで十分に暮らせるかどうかは、地域や生活状況によって変わります。特に住居費の高い地域や家族世帯では、生活費のすべてを賄うのは難しい場合があります。

それでも、家賃、水道光熱費、通信費、食費などの一部を支えられれば、失業や休職が起きたときの心理的なクッションになります。

「仕事を失ったら、すべてが終わる」という恐怖が薄くなれば、職場で意見を伝えたり、転職を検討したりする余裕も生まれます。

使わずに再投資する選択肢もある

生活費を給与で賄える場合は、月15万円を次の資産形成に回す考え方もあります。

  • 投資信託などを買い増す
  • 事業やコンテンツ制作へ再投資する
  • 設備や販売の仕組みを改善する

この段階では、給与からの貯蓄だけでなく、作った収入が次の収入源を育てるようになります。ただし、再投資にも損失の可能性があるため、生活に必要なお金まで投入しないことが重要です。

なぜゼロから月15万円までが最も苦しく感じるのか

不労所得がゼロの段階では、生活を支える本業を続けながら、新しい仕組みを作らなければなりません。

番組では、会社で週40時間から48時間働いた後、夜や週末にさらに20時間ほど作業するケースが語られています。それでも、数か月間は収入が発生せず、一年以上ほとんど成果が出ない可能性もあります。

金融投資で元本を作る場合にも、節約と貯金を長期間続ける必要があります。旅行や車、飲み会などへの支出を抑えても、目標額に比べればほとんど進んでいないように見えることがあります。

この時期に大切なのは、努力量だけではなく、仕組みが機能しているかを定期的に確認することです。

  • 誰のどのような悩みに応えるものか
  • 実際に利用されたり購入されたりしているか
  • 続けるほど改善できているか
  • 費用や作業時間に対して無理がないか
  • 撤退や方向転換が必要ではないか

番組では、半年間取り組んで合計6万円しか得られない例も挙げられています。この6万円を単なる給与として見るのではなく、技術や仕組みを作る過程と考える見方です。

ただし、続ければ必ず収入が増えるわけではありません。反応を検証し、うまくいかない原因を修正することが欠かせません。継続と同じくらい、見直しや撤退の判断も資産形成の一部です。

第2の節目|月51万円は生活の安全性を高める

月51万円は年間約612万円です。番組では、比較的コンパクトな生活を前提にした経済的自立に近い段階として紹介されています。

分散投資によって長期的に年4%から5%程度を収入の目安とする単純計算では、約1億2,000万円から1億5,000万円の運用資産が必要です。

しかし、相場は毎年同じように動きません。安定して取り崩すには、現金の余裕や、相場に応じて支出を調整できる柔軟性も求められます。

また、番組では、賃料を生む物件や事業を自分で管理する場合、6,000万円から7,200万円ほどの規模でも目標に近づく可能性が示されています。ただし、立地や稼働率などの条件に左右され、入居者募集、家賃管理、修繕、空室対策といった労力も必要です。

月51万円が増やす「断る選択肢」

月51万円の安定したキャッシュフローがあれば、住まい、食事、移動といった生活の基本部分を守りやすくなります。

生活費を賄えるかは世帯ごとに異なりますが、給与だけに依存しない収入があることで、次のような選択肢を検討しやすくなります。

  • 心身をすり減らす職場から離れる
  • 収入が下がっても、希望する仕事へ移る
  • 自分で事業を始める
  • 地方への移住や留学を考える
  • 納得できない仕事を断る

経済的自由とは、完全に仕事をやめることだけではありません。「嫌な状況から離れられる」「自分で選べる」という状態も、自由の一つです。

第3の節目|月120万円は豊かさと快適さを広げる

月120万円は年間1,440万円です。番組では、資産運用だけでこの収入を安定的に作る場合、3億円前後の投資資産を一つの目安としています。

また、世界中に分散した株式インデックスの長期的な期待収益率を年5%から7%と仮定すると、3億円の資産の増加額は年間1,500万円から2,100万円規模になる可能性があります。

ただし、これは単純な想定であり、毎年得られる利益ではありません。大きく値下がりする年もあり、評価額の増加と実際に使える現金収入も区別する必要があります。

この段階では、生活の安全性に加えて、旅行、車、食事、住環境などの快適さを広げやすくなります。

もっとも、月51万円と月120万円の違いは、主に選べるぜいたくの範囲です。一方、月15万円と月51万円の違いは、生活の土台や安全性により強く関係します。

そのため、不労所得がまだゼロなら、最初から月120万円だけを見て焦る必要はありません。まずは自分の生活費を把握し、最初の現実的なキャッシュフローを作ることが先です。

自分に合った不労所得の目標を決める方法

月15万円・51万円・120万円は分かりやすい節目ですが、全員に共通する正解ではありません。自分の目標は、次の順番で考えると整理しやすくなります。

1. 最低限必要な生活費を確認する

家賃や住宅ローン、食費、通信費、交通費など、生活を維持するために必要な支出を確認します。まず守るべき金額が分かれば、目標とするキャッシュフローも見えやすくなります。

2. お金・時間・技術のどれを使えるか考える

投資に回せる元本が少ないなら、時間や専門知識を使って仕組みを作る選択肢があります。一方、時間を使えない場合は、無理に副業を増やすより、支出管理と長期的な資産形成を優先する考え方もあります。

3. 収入の安定性と手間を分けて考える

収入額が同じでも、必要な管理や変動の大きさは異なります。収入だけでなく、費用、作業時間、損失の可能性、継続性を確認しましょう。

4. 小さく検証してから広げる

最初から大きな資金や時間を投入するのではなく、小さな規模で需要や採算性を確かめます。機能した仕組みが見つかれば、内容や販売経路を改善しながら広げる方法を検討できます。

不労所得に関するよくある質問

不労所得とは、本当に働かずに得られる収入ですか?

必ずしもそうではありません。投資元本を準備する必要があり、コンテンツや不動産では制作、改善、修繕、顧客対応なども発生します。「労働時間と収入が完全には連動しない収入」と捉えるほうが現実的です。

不労所得で月15万円を得るには、いくら必要ですか?

方法によって異なります。番組内の単純計算では、年5%前後の運用を想定した場合は約3,600万円です。ただし、運用益は一定ではなく、税金や手数料、値下がりも考慮する必要があります。事業やコンテンツを使う場合は元本を抑えられる可能性がありますが、時間と労力が必要です。

貯金と副業はどちらを優先すべきですか?

一律には決められません。急な支出へ対応できるお金が不足している場合は、生活の安定を優先する考え方があります。そのうえで、使える時間や技術があるなら、小規模な副業を試す方法も検討できます。

資産額とキャッシュフローはどちらが重要ですか?

どちらも重要です。資産は将来の収入や支出を支える土台であり、キャッシュフローは現在の生活費に使えるお金の流れです。評価額だけでなく、その資産がどのように現金を生むのかも確認しましょう。

成果が少なくても続けるべきですか?

継続だけで成果が保証されるわけではありません。需要、費用、作業時間、収益性を確認し、改善しても反応がない場合は、方向転換や撤退も検討する必要があります。

まとめ|最初に考えたいのは、自分を支えるキャッシュフロー

不労所得の3つの節目には、それぞれ異なる意味があります。

  • 月15万円は、給与以外の収入の仕組みを検証する段階
  • 月51万円は、生活の安全性と選択肢を広げる段階
  • 月120万円は、豊かさや快適さを広げる段階

重要なのは、総資産の大きさだけを追いかけるのではなく、自分の資産や仕組みが毎月どれだけのキャッシュフローを生むのかを見ることです。

ただし、ここで挙げた金額は普遍的な正解ではありません。まずは自分の生活費、家族構成、使える時間、投資に回せるお金、許容できるリスクを確認しましょう。

不労所得がゼロなら、月120万円という遠い目標に圧倒される必要はありません。小さな収入源を作り、機能するかを検証し、改善する。その積み重ねが、資産形成と人生の選択肢を広げる土台になります。

自分が今どの段階にいるのか、一度家計と収入の流れを書き出してみるのもよいでしょう。今回のテーマをさらに深く知りたい方は、「ファイナンスおばさん・ななみ」 の番組もぜひフォローしてください。

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ご注意

本記事は情報提供・エンターテインメントを目的としたものであり、投資・金融 アドバイスを行うものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任 において行ってください。